実装職人TOPページ実装職人モノ作りコラムTOPページ > LEDチップ化について

進化するLEDチップ

image LEDとは発光ダイオードの略で、その名の通り光ます。10年くらい前だと基本的にはディスクリート部品(リードがついている部品)でしたが、ここ数年チップ化が進みました。数年前、例えば電飾がきれいなパチンコなどのアミューズメント関係の基板や車載用の基板にはディスクリートLEDが搭載されてましたが、最近ではほとんどチップLED化になりました。
LEDの色は白、オレンジ、緑、青などいろいろありますが、ひとつのチップLEDで赤、緑、青、いわゆるRGBLEDなど高価になりますがいろいろな表現をLEDチップひとつで可能になりました。しかも電球と比較しても寿命も長い為、今まで電球で光らせていたものもLEDに変わりつつあります。






LEDチップの保管方法

ディスクリートLEDに比べてチップ化したLEDは非常に繊細です。特に湿気に対しては注意が必要です。一度、梱包を開封したら湿気に気をつけて保管しましょう。具体的には保管方法はマックドライなどの除湿保管庫で保管が必要です。シリカゲルを入れてチャック袋に保管では不十分と言えます。なぜ防湿が必要かというとLEDチップは吸湿します。吸湿するとリフロー炉で急激にハンダ付け温度の熱かけるので素子が破壊され不灯などの不良の原因になります。


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LEDチップの不良

LEDチップにも不良はあります。不灯や発光色違いなどあります。
RGBのLEDの場合、赤緑青ではなく赤赤青で光ったりする不良の事例もあります。
LEDの不良発生率はメーカーや製品によって違いがありますが、絶対に不良はないLEDはありません。 LEDを作る過程での不良はもちろんのこと、例えばハンダ付けの修正でハンダ付け温度を高くしたり、長時間熱をかけたりすると点灯しなくなります。
チップLEDは光の強さも同じ製品でも強かったり弱かったりします。その光の強さを輝度といいますが、輝度が低いから不良というわけではありません。当然、同じ製品なんだから輝度が一定に越したことはありませんが、現在の技術では輝度ランクを安定させるのが難しいため、輝度違いは不良ではありません。輝度ランク指定という、いつも同じ輝度のチップLEDを買うことは可能ですが価格が高くなります。
LEDは青色LEDでもすごい発明になりますが、輝度ランクの安定生産がチップLEDで可能になればこれまたすごい発明になることは間違いありません。


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